頭をパチッと叩いて逮捕

どうも。参四郎です。

なんか北海道で介護職員が利用者の頭を「パチッ」って感じで平手で叩いて逮捕されたってニュースをYouTubeで見まして。叩く瞬間が見事に隠し撮りされてます。叩き方は「漫才のツッコミ」程度で怪我をさせるような叩き方じゃないんですけど・・・逮捕。
このニュースを観て震えあがっている福祉関係者(特に知的障害関係)は意外と多いんじゃないですかね。

福祉施設での利用者に対する暴力って知的障害者や認知症の人に向けられるケースが圧倒的に多いと思います。なぜなら自分で暴力の被害を訴えることが出来ないケースが圧倒的に多いので。その能力のある人に暴力を振るうと、直ぐに問題が発覚して自分の立場が危うくなりますからね。
職員の言うことを全然聞いてくれずに暴れ回って人を叩いたり物を壊したり奇声を上げたり。ついカッとなって手が出る訳です。

私は以前に勤めていた法人で知的障害者施設に勤務していた時期がありますが、正直言って利用者の頭を叩く程度の暴力は日常的に行われてましたね。それは「ウチの法人が特別」って訳じゃなくて、恐らく日本全国そういう職員はワンサカいると思いますよ。そして私自身にも心当たりがあります。
そういう意味で自分は障害者支援に向いてないと思うし、辞めて良かったのだと思いますね。私が逮捕されていたかもしれない。ホントに。

でも実際、問題行動を繰り返す知的障害者や認知症の人に対しては「薬でおとなしくさせる」ってやり方が殆どですね。投薬によって(あるいは加齢に伴い)問題行動が減少してるだけなのに「我々の支援の成果だ」みたいな感じで得意になってる職員も多いですね。それって全然違いますからね。「支援」ってそんな簡単じゃないんですよ。

最後に夢野久作の著書「ドグラ・マグラ」の一節を紹介して終わりにしたいと思います(適当に思い出しながら書いているので普通に誤字があると思いますが)。

「人の心は診察できない、たとえ如何なる名医じゃとても、人の精神、心の狂いの、どこの脈見てどの舌出させて、どこの苦労に注射をするやら、あなた恋しで上がった熱度が、寒暖計にも上がったことかや」

それではまた。


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