どうも。参四郎です。
夏が終わり秋が来た。
イタリアの大作曲家、アントニオ・ヴィヴァルディは、その作品「四季」の中で、夏をダークに、秋をピースフルに描いた。今でこそ夏は海だの山だのプールだの、祭りや花火などといった楽しいシーズンというイメージがあるけども、17~18世紀に生きた人たちにとって、夏は暗く苦しい季節だったって訳ですな。
暑さで家畜は弱り、ブヨが群れをなして飛び回る。真っ黒な雲が広がって雷鳴が轟き、やがて降り出したヒョウは農作物に深刻なダメージを与える。そういった厳しい季節を耐え抜いた先に穏やかな秋が訪れる。収穫の喜び。つまり「四季」という作品は、当時のイタリアの情景や、その時代に生きた人々の気持ちを描いている訳であります。
・・・などと一丁前にクラシックを語ってみたが、ボロが出るとイカンのでこの辺にしておこう。
9月30日(金)
晴天が続いたので満を持してサツマイモの収穫をすることに。
本来、サツマイモの収穫は楽しい作業の筈である。幼稚園児や小学校低学年くらいの子どもたちであれば、目を輝かせて土を掘り返すことだろう。いや、大人でもやっぱり楽しい。それがプロの農家であったとしても。手塩に掛けて育てた(自分の場合はほったらかしだが)サツマイモを収穫する喜びは格別な筈だ。
しかし・・・私の気持ちは暗い。なぜなら病気(基腐病)が広がっている可能性が大だから(悲)。「腐ったイモばっかり出てくるんとちゃうか?」などと悲観しながら作業に取り掛かる。
まずはツルの除去。続いてマルチを引きはがしたんですけど・・・中にナメクジが大量にいてメッチャキモかった(汗)。去年はナメクジとか見なかったと思うが。やっぱり腐ってるからナメクジがいるのか?とにかく棒でナメクジを片っ端から弾き飛ばし、土を掘り返してみると・・・
なんか・・・普通に出来がイイな。自分は病気が蔓延しているものと思っていたけど、勘違いだったのか?
全て掘り返したが、結局腐ったイモなんて一つも出てこなかった。これは嬉しい誤算。まあ、強いて言えば去年ほどではないにせよ、全体的に多少の虫食い跡があるのが残念。薬(ダイアジノン)撒いたんだけどな。分量が足りないってことか?だとしたら・・・もう見た目がキレイなイモに拘るのはエエかなって、そんな気持ちになった。そんな農薬をガンガン使ってまで綺麗なイモを作る気になれないっていうか。自分で食べる分だけ作ればイイかなって。
しかし、世界情勢が不安定な昨今、そんな虫食いのイモですら貴重になってくるのかもしれないな。
収穫後は天日干しして水分を飛ばす。この工程があるのでよく晴れた日じゃないとダメなんです。
夕方まで天日干ししてコンテナに収納。実際、食料品の値上がりが止まらない訳ですし、やっぱり自分で食べ物を作れるっていうのは大きいんじゃないかと。
採れたてのイモを早速実食。今夜は焼イモ定食です。日頃、ファミレスだのすき家だのコンビニだの、体に悪いものばかり食べているので、これくらい質素でイイと思います。今年は「紅はるか」だし、これからどれくらい糖度が上がっていくのか楽しみでもあります。
そんな感じで無事にサツマイモの収穫を終えました。ちなみに翌日、翌々日と両足が猛烈な筋肉痛で、立ち上がるのも一苦労な状態。なんか思うように体を動かせない年寄りの気持ちが分かったような気がしました。
とりあえず鹿児島でやることやったんで、近日中に宮崎市に戻ります。
それではまた。