通信制高校時代

前回までのあらすじ  定時制高校に入学して2年が経過。ここで参四郎は通信制高校への転学を決意したのであった。

定時制高校というのは、PM5:30からPM8:30までなんですね。つまり、全日制に比べて1日の授業が少なく、その為4年通わないといけない訳です。最初は一人で勉強する自信がなかったので定時制を選択したのですが、勉強にも慣れ、一刻も早く卒業したいという気持ちから、3年には進級せず、通信制への転学を決断した訳です。

転学に際しては筆記試験がありまして。試験でどういう問題が出るとか、まるで分からない訳ですよ。したがって、これといった準備も出来ず、試験前日はバイトで遅くなり超寝不足。朦朧とした意識で試験に臨んだのですが・・・数学の関数とか方程式とか全然解らんのですよ。「てゆうか俺は定時制で足し算しか習ってないし!」とか思ったりして。「これで不合格だったら俺はどうなるんだろう」とか思って凄く不安でしたが・・・合格しました。

という訳で、通信制高校に転入学した訳ですが・・・なんか定時制と全然違うんですよ。凄くアットホームな感じで。年齢はバラバラでしたが、みんな仲良く笑いが絶えないというか・・・。「転学を決断してホント良かった」と心底思いましたよ。

入学して半月くらいが経った頃。何もかも順調に思えた学校生活でしたが・・・やはりここでも、社会の闇を覗くことになってしまったのです。ある日の放課後、荷物をまとめて下校しようとした時、同じクラスの女の子が声を掛けてきました。

「参四郎君、一緒に帰ろう」  つづく

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