どうも。参四郎です。
長らくほったらかしにしていたYouTubeチャンネルに新しい動画をアップさせて頂きました。今回はプログレメタルの重鎮、ドリーム・シアターの97年作「フォーリング・イントゥ・インフィニティ」に収録されている「ペルービアン・スカイズ」という曲のカバーです。
この曲はですね。同アルバムに収録されている「トライアル・オブ・ティアーズ」と並んで、ドリーム・シアターの曲の中でも10本の指に入る名曲であります。
こんなことを書くと、コアなドリーム・シアターのファンから「バカか!お前はドリーム・シアターを何も分かっていない!」といった意見が聞こえてきそうではありますが、そんな人たちにあえて言わせて頂こう。「オタクらは音楽というものをまるで分かっていない!」と。
私がドリーム・シアターを聴き始めたのは16~17歳頃ですかね。メタル系の音楽を主食としつつもイエス等のプログレッシヴ・ロックに深い感銘を受けていました。そんな中、メタル専門誌の「BURRN!」でドリーム・シアターの巻頭インタビューが載っていましてね。「プログレハード」なる言葉に興味を持って聴き始めた訳です。
で、インタビューの中でジョン・ペトルーシが「ペルービアン・スカイズ」について「この曲はメタリカとピンク・フロイドが暗い廊下でバッタリと出くわしたような曲」なんて話していまして。それを読んで私は「ふーん。ピンク・フロイドってどんなバンドなんだろう」って感じで、増々プログレにのめり込んでいくようになった訳です。
予め言っておきますと、私はドリーム・シアターのことをプログレだとは思っていません。ああいうのは「テクニカルなヘヴィ・メタル」なのであってプログレではない。彼らが90年代に躍進してプログレというジャンルが改めて注目を集めるようになったのは確かですが、90年代にホントの意味でプログレの再興隆を担ったのはアネクドテンやアングラガルド等の北欧勢のバンドだと思っています。
でもまあ・・・好きでしたよ。ドリーム・シアターは。アルバムを重ねるごとに良い方向に進化して行ってた。特に「フォーリング・イントゥ・インフィニティ」なんかは「テクのひけらかし」みたいな要素が殆どないじゃないですか。より自然で深みのあるサウンド。そこが良い。「次のアルバムはどんな風になるんだろう」って楽しみにしてた・・・が、「メトロポリス:パート2」で彼らは見事に退化してしまった。まあ「新キーボーディストにジョーダン・ルーデスが加入する」って聞いた時点で嫌な予感はしてたんですよね。「リキッド・テンション・エクスペリメントの方法論をそのまま持ち込んでしまうんじゃないか」ってね。
結果として私の予感は見事に的中してしまったっていうか。それ以降、私はドリーム・シアターの新譜を聴くのを一切止めたって訳です。
今回の動画を作るに当たって、YouTubeで改めて「フォーリング・イントゥ・インフィニティ」を聴いてたんですけど、外人がコメント欄で次のようなことを書いていたので訳文を紹介しておきます。
音がとても自然で、すべての楽器が非常にクリアです。悲しいことに、彼らは二度とこのルートを辿りませんでした。
・・・全く同感である。「私と同じ気持ちの人が他にもいたんだな」って思って嬉しくなった。ホントに残念でならない。
でもまあ、今でもドリーム・シアターの過去の作品は聴いてますよ。現に今、車の中で「アウェイク」をひたすらループさせてる。「アウェイク」もイマイチ人気が低いアルバムだけど、個人的にはかなり良いと思うよ。
それではまた。